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このわのブログ

このわ3.0、着実に。

このわ3.0、着実に。

栗きんとんの「栗あん」
栗蒸し羊羹に使う「渋皮煮」
マロングラッセ大福に使う「甘露煮」

これらすべてを、このわで仕込んでいます。

現在の方針は、
「和菓子の販売数をできる限り減らし、仕込みに徹すること」
そして「農業にも同じ考え方を根深く取り入れること」。

とくに栗の加工は、和菓子の中でももっとも手間がかかり、
多くのお店が外部に委託する部分です。
それでもあえて、すべてを私の手で仕込んでいます。

なぜなら──

今こそ、このわの考え方を発信しなければならないからです。
大量生産・大量消費の仕組みに流されれば、人は「オペレーター」としての仕事しか残らなくなります。

そしてその「オペレーター」は、AIやロボットにいつでも置き換えられてしまう。
つまり、多くの人が職を失い、同時に“大量に作る意味”さえ失われていくのです。

だからこそ私は、効率ではなく「根から育てる」仕込みを選びました。
人の心を満たす営みは、機械にはできません。

作りすぎれば、農業も商いも終わってしまう。
「作りすぎない」こともまた、未来を守るための選択。

このわは、静かに、着実に、その挑戦を続けています。

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