読み込み中

このわのブログ

和菓子このわの在り方

─────────

✦ このわの思想は

祈りでも、感謝でも、利益でも、お金でもない。

ただ一つ。

「心が巡っていく社会を実現したい」

それだけだ。

人はよく言う。

「いったん白紙に戻して再構築したほうがいい」

「お金の仕組みそのものを変えよう」

「革命を起こしてリセットしよう」

でも、それを本当にやったらどうなる?

今まで何十年も努力し、

汗を流し、

責任を背負い、

家族を守り、

富を築いてきた人たちが——

もう一度、スタートラインに立たされる。

それはあまりに残酷だ。

そして、私はそれを誰より知っている。

なぜならこのわ自身、

何度も何度も、

“背中を引っ張られ、スタートラインに戻された”

経験があるからだ。

だから私は望まない。

本気の革命なんて、起きてほしくない。

お金の仕組みを根こそぎ壊すやり方を、

和菓子このわは否定する。

たとえ “正しい理屈” があったとしても。

──────────────────────────

✦ お金の流れを壊した瞬間、

需要そのものが消えてしまう。

誰かから仕入れ、

誰かに届ける。

このたった一つの当たり前が消えたら——

生産者も

卸も

小売も

飲食も

誰も生き残れない。

だから私は決めた。

卸業も救う。

ただし、嘘はつかない。

本音で向き合う。

そして方法はひとつしかない。

─────────────────────

✦ 「高く仕入れ、安く売る」

普通は逆だ。

でも、このわの構造なら成り立つ。

🔹 大きな流通の川(卸・一般流通)

ここではあえて、

高く仕入れ、安く売る。

高く仕入れれば、

卸や生産者は守られる。

安く売れば、

生活者が守られる。

そして間に生まれる「消費税」は、

“負担”ではなく

 “社会に払う経費”

として受け止める。

道路も、信号も、水道も、行政サービスも

全部タダじゃない。

だから私は、

きちんと考えて払う消費税くらいは

このわが引き受けてもいいと思っている。

─────────────────────

✦ もう一つの流れがある。

🔹 こだわり生産者・職人の川

ここでは考え方を変える。

高く仕入れ、高く売る。

魂で作る職人。

“本物”を届ける生産者。

その価値は、

ちゃんと高く評価されるべきだ。

そしてこのわは6次化によって

・生活インフラを自前で持ち

・固定費を極限まで下げている

だから、余計な利益をのせなくても生きていける。

ここが最大のポイント。

─────────────────────

✦ さらにもう一つ。

このわが何も手を加えない商品——

(クリスマスクッキー、バレンタインチョコ、パンなど)

ここには一切の利益をのせない。

価値を削らず、

技術に敬意を払い、

作り手のまま届ける。

“港”として循環させるだけ。

─────────────────────

✦ すべてをまとめると、このわの構造はこうだ。

  1. 間に挟まる“いらない仕組み”は静かに外す
  2. でも卸業は切り捨てず、むしろ救う
  3. 卸の流れでは「高く仕入れ、安く売る」
  4. こだわり生産者の流れでは「高く仕入れ、高く売る」
  5. このわが手を加えない商品の利益はゼロ
  6. 消費税は「社会への経費」として引き受ける
  7. このわは利益をのせず、“港”として循環をつなぐ
  8. やがてはこのわさえ介さず、生産者とお客様がまっすぐ繋がる

─────────────────────

✦ これが

誰も奪わず、誰も傷つけず、

需要崩壊を止める

“いちばん優しい革命”。

そしてこれは、

6次化まで踏み込んだこのわだからこそ実現できる

新しい経済のかたち

だと私は思っている。

──────────────────────────

 

カテゴリー