濱田窯さんとこのわの大将
濱田さんとの出会いは7年前にさかのぼります
夫婦で和菓子屋をしていた当初
ある方の紹介で飲む事になりました
朝から晩まで働きづくめだったあの頃
うちのかみさんの事をかなり心配していただいたのを覚えています
当時と比べるとある程度時間にも余裕ができ
昨年末にようやく濱田さんと再会
あの頃と何も変わらない接し方に
本当に素敵な方だなと思いました
今年になって再度濱田さんの所へ・・
そしてこんな会話を
「正月の三が日は何してたの?」
「和菓子を一人で作って、一人で販売しましたよ」
「・・・嫌な男だね〜(笑)」
「えっ?(笑)」
「奥さんにもスタッフさんにも誰にも相談しないで勝手にしたんだろ?
そもそも男は女性には勝てっこないんだから!!
結果を出したなんて言う事自体、自分勝手な一人相撲だよ!」
「・・・えっ?(笑)」
よく頑張るねって言葉を期待していたのですが
そういえば最近随分、自分勝手な日々を送っていたなとその時気付かされました
かみさんをはじめスタッフさんも文句一つ言わずによくついてきてくれたな・・・
「奥さんの事はなんて呼んでるの?」
「名前で・・・」
「呼び捨てだろ?それって上から目線で呼んでいる気がして、俺は〜さん付けにしてるんだよ
言えるまで随分練習したけどね」
「・・・」
〜さん位練習しなくても簡単に言えますけど(笑)
でもそんな考え方が濱田さんのものづくりの姿勢に表れているんですよね
優しくて 芯があるというか
次の週にかみさんを連れて再度濱田窯さんを訪問しました
さん付けでキッチリ呼んでるし
フレンチも二人で食べに行ったし
ドライブもしてきたことを報告
帰り間際に
「うちのかみさんの事を大事にしてるでしょ!」って言うと
「おまえわ~」って尻をペシッと叩かれました
やはりどこまでも愛のあるお方です(笑)
最近はってくれる人が随分減ったような気がして本当に寂しかったので、、
最後まで嬉しかった
そういえば濱田さんは昔こんな事を言っていたんです
「うつわ屋にこだわる」
芸術でもない日常使いで少し価値のある器を作っていきたいという意味です
うつわ屋にこだわる
和菓子屋にこだわる
このわも同じ考えです
後は濱田さんのような立派な人間に
この先少しでも近づけるように自分を仕上げていくことが目標です
最近はあまりにも忙し過ぎて
丹波大納言のぜんざいを出せない状況ですが
うつわは濱田さんのものですよ♪