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このわのブログ

設計士さんの思い入れ

新店舗に移転する事に不安もありましたが、設計士さんが作って頂いた模型を初めて見た瞬間『大丈夫!これならお客様は絶対に来ていただける!』という確信を持った事を確かに覚えています。自分は建築の事など全く解らないど素人ですが、感覚的にそう思えたのは職人の仕事に対する勘だと思います

設計士さんに後から聞いたお話ですか・・・
一つ一つの形、姿には理由があるという事

まず外観で一番に目につく場所はアーチ状になった部分
これは昔に行商をされていた方の天秤棒のしなりを表しているらしいのです。そうすると両端に四角いガラスが配置されている所は荷物の様に見えますね♪

店内に入ると先ず目を引くのが4m50cmにも及ぶショーケース。日本の技術で一番長いガラス板を作る限界がこの長さ。継ぎ目も無く一枚で作られたガラスケースは余程の技術が必要だと感じました。台座となる黒い部分とガラス面がツライチで段差もなく平面である所は全国でも珍しく、設計士さんのこだわりだと後になって教えて頂きました

ショーケースの向こうか側には、和菓子を作る作業が間近で見られる厨房があります

厨房が販売スペースに少し出っ張っているのは、作り手の想いやこうありたいと言う気持ちを表し、対して後ろを見ると店外から店内にも出っ張りがあるのはお客様がこのわがこうあって欲しいと想う要望を表している様です

作り手、お客様の気持ち、
近すぎても遠すぎてもいけない距離感を上手く繋ぎとめるのが販売する空間である、無重力空間。世の中の歪みや喧騒をこの空間が上手く取り持ってくれる様に感じました

施工期間には多くの方がこのわのお店作りに携わって頂きました
夜遅く迄、丁寧な作業をしていただいていたのも自分は何回も見てきました

図面一つで形にしていく世界
ましてやこだわりが沢山詰まったお店を形づくる技術は積み上げて来た経験のみがなせる技だと感じました

プロの仕事とは・・
その道で培われたノウハウや洗練された技術の結晶の様に思います

これからこのわのお店を守って行くためにも、自分自身も斯くありたい!そう願います!

最後に御協力頂きました業者様をご紹介させて頂きます(敬称略)

(株)藤井設計室 藤井 昌宏
藤井 睦
施工業者 ワーク建設工業(株) 野村 一也

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