2023年11月自社栽培による丹波大納言小豆の収穫を終えました
今期に最も重要視したことは炭素循環型農法の取り組みです
この農法の特徴は自然界にある炭素(有機物)を土壌に供給して微生物の活動を促進し土壌の肥沃性を向上させるもので
持続可能で環境負荷を軽減するはたらきがあるとされています
先ず始めたことは無煙炭化器を使っての炭焼き
そして炭を畑に入れ、朽ち果てた木材を入れ
土壌にしっかりと炭素を閉じ込めた上で、以後不耕起(耕さない)の圃場作りを行いました
(言葉にすると簡単に見えますが…実際は手間と時間と労力がかなりかかり1日精一杯頑張っても4畝しかできません
さらにこの時期は6月のはじめでしたのでかき氷の販売も重なり大変苦労致しました)
夏が過ぎ順調に育ってくれた丹波大納言小豆は立派な実をつけ
収穫を迎えました
脱穀作業に入り選別し
質の高い小豆に生まれ変わります
手塩にかけて育てた丹波大納言小豆は
ぜんざいにしてイートインコーナーでお出ししております
ここからは和菓子職人としての拘りですが
旨味や栄養価を余すことなく閉じ込めるために渋切り(あく抜き)を一切行わず、砂糖は北海道産の甜菜糖と種子島産きび砂糖をブレンドし宗像大島の塩を使って味を調整しました
これからも心を込めお客様の心が穏やかで豊かになれるような和菓子作りに取り組んでまいります